恒温・恒湿の実現は、製品の製造や保管を行う現場の環境整備においても重要な課題のひとつです。この課題は専用の空調システムを導入することで解決でき、株式会社QMCではその製造販売を行っています。今回は、このような空調システムで実現される「標準状態」とシステムの種類について見ていきましょう。
【恒温 恒湿 簡易】システムで実現される標準状態とは?
恒温・恒湿とは温度・湿度を一定に保つことを意味します。したがって、恒温・恒湿システムとは温度・湿度を一定に保つためのシステムを指し、今日では空調システムにこのような機能が搭載されていることも珍しくありません。
標準状態とは?
恒温・恒湿システムは、温度・湿度を標準状態で保つことが主要な機能となります。この標準状態とは日本工業規格で規定されているもので、恒温・恒湿システムを製造するすべての国内メーカーはこの水準を遵守しなければなりません。
基本的な標準状態としては、温度が20℃、23℃、25℃の三段階、湿度が50%か65%の二段階にわけて定められています。ただし、実際には紙などの試料の種類によって標準状態は異なり、特定の試料の保管などを前提とするシステムの場合、その試料独自の水準を守らなければなりません。
恒温・恒湿システムは何の役に立つ?
あらゆるものは温度・湿度の影響を受けており、それによって劣化速度が速まったり、長期保管が可能になったりします。恒温・恒湿システムで標準状態を維持すると、その環境にあるものにとって最適な温度・湿度を維持することができるため、例えば製造現場に導入すれば製品そのものの状態をより良くし、最良の状態で出荷できるといったメリットが得られるのです。
同様に恒温・恒湿システムは実験現場に導入されることも多く、これは実験を行う環境の整備においても恒温・恒湿システムが役立っていることを意味します。
恒温・恒湿システムのメンテナンスは難しい?
一般的に恒温・恒湿システムには、基本的なメンテナンスを自動で行う機能が搭載されています。しかし、機器としての性能を維持するためには定期メンテナンスを行う必要もあり、そのための定期点検は欠かすことができません。とはいえ、メンテナンスそのものによる負担は限定的であり、それが難しいと感じることは稀といえるでしょう。
【恒温 恒湿 簡易】空調システムの種類について解説
空調システムを導入して恒温・恒湿を実現するためには、それに適したシステムの種類を把握することが大切です。恒温・恒湿を実現する空調システムの主な種類には以下のようなものがあります。
全空気方式
全空気方式とは空気のみで熱を運ぶことで温度・湿度を調整するシステムです。このタイプは換気量の多い広い空間での設置に向いており、体育館や大型の工場などで設置されることも少なくありません。また、機器を一箇所に集中させるためメンテナンスがしやすい点でもメリットがありますが、ある程度のスペースがないと設置ができない点や天井裏にダクトスペースが必要であるという点はデメリットになりえます。
空気・水併用方式
空気・水併用方式では、その名のとおり空気と水の両方を利用して熱を運びます。特に水には空気よりも少ない専有面積で効率的に熱を送ることができるというメリットがあり、システムの設置スペースが限られるケースではこのタイプがおすすめです。
全水方式
水だけを利用して熱を運び、温度・湿度の調整をするのが全水方式です。このタイプのシステムでは温水と冷水を使い分けることとなり、空気を使用するタイプのようにダクトを設置する必要がない点は大きなメリットとなります。一方、このタイプでは空気の清浄度を保つために外気を取り入れる必要もあり、そのために窓の設置などが必要になることもあります。
冷媒方式
冷媒を利用するエアコンをはじめとした空調システムを冷媒方式といいます。この冷媒方式は最もなじみが深いタイプであり、今日では省エネ性能が向上しているといったメリットもあります。また、全水方式と同様に冷媒方式の場合も、外気を取り入れるために窓などの設置が必要となります。
恒温・恒湿を目的とする空調システムの導入時には種類をよく確認しよう
製品の製造や試料の保管、実験などの現場で不可欠となる温度・湿度の調整は、恒温・恒湿システムを導入することでより効率的に行えるようになります。この恒温・恒湿は空調システムに搭載されていることも多く、導入時にはその種類をよく確認することも忘れないようにしましょう。
株式会社QMCでは恒温・恒湿に特化したシステムの製造・販売を行っていますので、その導入について検討される際にはぜひ一度ご相談ください。
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TEL | 054-292-4433(代) |
FAX | 054-668-9121 |
創業 | 平成20年7月30日 |
代表者 | 野田 浩一朗 |
資本金 | 300万円 |
製品 | 高精度恒温空調パッケージ・各種環境測定サービス・専用設計など |
URL | https://www.qm-consulting.biz/ |