空調設備の依頼は専門業者へ！温湿度管理のための設備選択は性能・相場をチェック

精密機器工場

• 精密機器を扱う工場では、温度よりも湿度を制御する必要がある
• 精密機器は湿度に弱いため、湿度が高い環境にある錆びや腐食が発生してしまうことがある

特に湿度50％以上の環境はリスクが高くなるため注意が必要です。しかし、湿度が40％以下になると静電気が発生しやすくなり、電子回路が破損してしまうリスクがあります。そのため、精密機器を扱う工場では、湿度を40％～50％に保つ必要があるのです。

繊維工場

• 繊維は乾燥すると糸切れを起こしてしまうため、適度に加湿を行う必要がある

また、室内にホコリや塵があると繊維を編み込む際に混ざってしまうため、外からのホコリや塵をシャットアウトすることが大切です。

食品工場

• 食品を扱う工場では、温湿度管理が非常に重要
• 食品ごとに最適な温度に設定されることが多いですが、基本的に15℃～20℃と低め
• 食品の種類によっては5℃前後の場合もある

また、外からのホコリなどは厳禁なため、衛生環境にも配慮する必要があります。

印刷工場

• 紙の状態によって印刷品質が変わってしまう印刷工場では、湿度管理が欠かせない
• 紙は水分を吸収しやすく、湿度が高いと紙が波打ってしまうことがある
• インクの乾燥具合やローラーの状態にも影響する

このように、業種によって最適な温湿度は異なります。空調設備を選ぶ際は、これらのことに注意しながら適切な設備を選ぶことが大切です。

対象となる空間容積

空調設備を選ぶうえで、「念のため大きなものを」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、必要以上に大きなものを選ぶと、空調設備の負担が大きくなる可能性があります。箇所によって温湿度に差が生まれることもあるため、必要最低限のサイズを選ぶのがおすすめです。

設定できる温湿度

求める温湿度の条件に対応しているかどうかも重要です。希望の温湿度が選んだ設備の上限、または下限ギリギリだと、機器に負担がかかってしまいます。対象となる空間内の温湿度条件は周囲の環境に影響されることもあるため、周囲の条件も確認しておきましょう。空調設備の能力を確認したうえで、無理な稼働にならないかチェックすることが大切です。

あらかじめ空調設備を必要とする空間の広さや設定したい温湿度を確認しておき、それに合った設備を選択することが大切です。設計から行っている業者へ依頼すると、より適した設備を導入できるでしょう。