穴開け加工のドリルの種類について!深穴も処理するガンドリル加工

穴開け加工では用途に合ったドリルの使い分けが重要!

穴開け加工の際に使用するドリルは、用途に合わせて使い分けるのが一般的です。ここでは、穴開け加工に関する知識として、ドリルの仕組みと違いについて解説します。また、小径穴・微小径の穴開け加工処理が可能なガンドリル加工についても紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

穴開け加工に使われるドリルの仕組みと違いについて解説!

ドリルの先

材料の種類や穴の径、深さによって、適したドリルは変わります。ここでは、穴開けドリルの仕組みや違いについて解説します。

穴開けドリルの構造

まずは穴開けドリルの構造を見てみましょう。穴開けドリルは、一般的に「切れ刃」と「シャンク」で構成されています。シャンクはさらに「テーパシャンク」と「ストレートシャンク」の2種類に分けられます。

ドリルの切れ刃による種類の違い

切れ刃の種類によって穴開けドリルは次の3つに分類されます。それぞれの特徴は次のとおりです。

ソリッドドリル

単一素材を使った一体型タイプで、高速度工具鋼や超硬合金などを採用しているものが多いです。ドリルの性能が落ちたらNC工具研削盤を使って再研磨します。

チップ交換式ドリル

先端のチップ(切れ刃)を交換するタイプです。チップには様々な素材のものがあり、ハイスや超硬合金、ダイヤモンドなどで作られたものがあります。基本的にチップは使い捨てです。

ヘッド交換式ドリル

ドリルの先を取り替えられる種類です。高精度加工用ヘッドや汎用ヘッド、座繰り穴加工用ヘッドなどがあり、基本的には開ける穴によってヘッドを付け替えます。

穴開けドリルの種類

よく知られている穴開けドリルには、次のようなものがあります。

ツイストドリル

オーソドックスな穴開けドリルです。らせん状の溝がある切れ刃が回転して穴を開け、削ったときにでる切屑はこの溝を通って排出されます。

油穴付きドリル

ドリルの先にあるクーラントホールから切削油が供給されます。切屑が排出しやすく、ドリルを冷却する効果があることも特徴です。

センタ穴ドリル

センタ穴を開けるためのドリルで、ドリルの先に角度がついているのが特徴です。センタ穴とは、旋盤などで加工するときに材料を固定するための穴です。センタ穴ドリルの角度には、60度、75度、90度などがあります。

座ぐりドリル

座ぐり加工専用のドリルです。座ぐりドリルのなかには下穴も同時に開けることが可能な「段付き」タイプもあります。

なお、大型の機械に取り付けて使用するユニットもあります。

深穴も処理できる!ガンドリル加工について解説

小さいドリルの先

穴開けドリルのなかに「ガンドリル」というタイプもあります。「ガンドリル」のガンは銃(ガン)の意味で、もともとはピストルや猟銃などに穴を加工するために作られたものです。ここでは、「ガンドリル」の構造や特徴を詳しくご紹介します。

ガンドリルの構造と仕組み

ガンドリルは、刃部、シャンク、ドライバーの3つのパーツから成り立っています。そのうちのひとつ刃部は外刃と内刃、ガイドパットを組み合わせて作られているのです。

通常のドリルで金属素材に深穴を開けると、切屑が内側に溜まって金属素材を傷つけてしまいます。しかし、ガンドリルはドリルの刃先から切削油が噴射され、シャンクの側面にあるV溝を通って外に排出される仕組みとなっており、金属素材を傷つける心配がありません。

ガンドリルの特徴

ガンドリルの主な特徴は次の4つです。

小径穴や微小径の穴開け加工処理ができる

先端の刃径のサイズを変更できるので、様々なサイズの穴開けが可能です。高精度のため小径穴や微小径の穴開けも得意とし、深さのある穴も対応可能です。

様々な素材の加工に対応できる

素材により硬さが異なるので、ドリルの性能が悪いと穴がきれいに開かないこともあります。ガンドリルは、高硬度材やステンレス鋼などにも穴が開けられるので、ガンドリルだけで何役もこなせるのです。

直進性が優れている

性能の悪いドリルだと穴が曲がってしまいますが、ガンドリルは直進性に優れているので50cmの深さを開けても、芯ずれはわずか0.3mm以下です。

再研削が容易

ガンドリル専用の研磨機があるため、再研削の手入れが簡単です。連続した作業であっても効率が下がりにくくなります。

穴開け加工用の機械設置なら株式会社QMCにご相談ください

穴開けドリルの仕組みや種類、小径穴・微小径の穴開け加工処理が可能なガンドリル加工についてご紹介しました。実際に機械を購入する際は、穴を開け素材や材質に合わせて、適切なものを選ばなくてはいけません。

穴開け加工を行う機械の導入・設置をお考えなら、株式会社QMCへご相談ください。株式会社QMCでは、微小径専用 自動ドリル加工ユニット「MDU」を取り扱っております。導入に関するご相談でしたら、お気軽にお問い合わせください。

恒温恒湿の環境設備や空調などに関するお役立ち情報

穴開け加工のドリルの種類について知りたい方は株式会社 QMCへ!

会社名 株式会社 QMC
住所 〒425-0033 静岡県焼津市小川2712
TEL 054-292-4433(代)
FAX 054-668-9121
創業 平成20年7月30日
代表者 野田 浩一朗
資本金 300万円
製品 高精度恒温空調パッケージ・各種環境測定サービス・専用設計など
URL https://www.qm-consulting.biz/