【穴開け 加工】機械部品の「穴」とは?小径・微小径も含め解説

穴開け加工に関する知識!機械部品における穴の定義と細穴加工について

穴開け加工は様々な機械部品に施されますが、穴とひとことでいっても大きさや深さはいろいろありそれぞれの役割も異なります。この記事では、株式会社QMCが、機械部品における穴の定義や、細穴加工について詳しくご紹介します。

機械部品の重要な要素である「穴」とは?わかりやすく解説!

ドリルであけた穴

ここでは、機械部品の「穴」の定義と穴開け加工の種類をご紹介します。

機械部品の「穴」とは?

機械部品にある穴には様々な目的があり、主な目的としては以下の内容が挙げられます。

  • ネジ形状の穴を開けてネジをとめる
  • 組み立てに必要な軸をとおす
  • 部品の軽量化をはかる
  • 気体の通気口にする

機械部品において「穴」は数ある形状のなかのひとつに過ぎません。したがって、業者は「穴とそれ以外の形状」というような区別をしています。ただし、穴の大きさによって名称が変わり、小さな穴は「小径」や「微小径」と呼ばれます。

穴開け加工の仕方

一般的な加工は、以下の流れで行います。

  • 1.センタドリルを使ってセンタ穴を開ける
  • 2.下穴を開けるドリル加工を施す
  • 3.穴には様々な種類があるため、必要に応じた加工を行う

加工の種類については、以下で詳しく解説します。

穴開け加工の種類

センタ加工

ドリルの先端には刃がなく、平らな状態では穴を開けづらくなっています。そのため、センタドリルで最初に穴を開けておくのです。また、穴を開ける位置決めの役割も担っています。

ドリル加工

上記工程にて作った穴から、下に削っていきます。完成した穴の内側はざらついた状態となっており、この穴は「キリ穴」と呼ばれます。

リーマ加工

上記工程にてできたキリ穴をきれいにするための工程です。リーマドリルが使われます。

ねじ切り(タップ加工)

平らな穴ではネジがとめられないので、らせん状の溝が必要になります。タップドリルでらせん状の穴に加工するのがねじ切りです。

座ぐり加工

ボルトを埋め込むと表面に凹凸ができてしまうため、表面を平にするために行います。座ぐりドリルを使って段差のある穴を作ります。

小径や微小径などの細穴加工について解説

鉄の穴の集合体

ここでは、「細穴加工」の意味と加工の仕方についてご紹介します。

細穴加工とは

小径や微小径などの穴を開けることで、小さいだけではなく深さもある穴を加工することを指します。具体的には、切削する長さが穴径の5倍以上あると細穴加工といわれます。

必要なもの

専門のドリルやマシン

マイクロドリルが必要ですが、穴径と切削する長さにあっているモデルでないといけません。細穴加工では穴のピッチ間にズレが生じやすいという問題がありますが、NC制御を搭載したマシンであれば、そのズレをプラスマイナス0.003mm以下に抑えることも可能です。

熟練の技術

どんなに性能のよいマシンを使っても、技術がないと設計どおりの加工は難しいです。経験豊かな熟練の職人であれば、穴径の10倍を超える細穴加工もできます。

適したドリルやマシンの種類

ガンドリル

本来銃に穴を開けるために作られたもので、名前のガンも銃の意味です。刃の先端から切削油が噴射されるところと、シャンクの側面にV溝があります。

深い穴を削ると切屑が溜まりやすいですが、ガンドリルなら切削油の働きにより切屑はV溝をとおって効率よく排出されます。

BTAマシン

BTAとは、ボーリング・トレパン加工のことです。BTAマシンは大砲の砲身の部分に深穴を開けるために開発されました。

強度のあるヘッドとねじれ耐性に優れたパイプを採用しているので、細穴加工にも適しています。精度の高い穴開けができるだけでなく、表面をきれいに仕上げられるのが特徴です。

穴開け加工用の機械をお探しなら株式会社QMCへ

細穴加工には専用のドリルやマシンが必要ですが、モデルによっては高額になることもあります。同じような性能でも、注文するメーカーによって価格が違うことはよくあります。一般的に有名メーカーに依頼すると価格は高めなので、費用を抑えて購入したいのであれば中小企業のメーカーに問い合わせるのもおすすめです。

穴開け加工用の専用機器をお探しでしたら、株式会社QMCへお問い合わせください。株式会社QMCでは、微小径専用 自動ドリル加工ユニット「MDU」を取り扱っております。設置に関するご相談なら、お気軽にご連絡ください。

恒温恒湿の環境設備や空調などに関するお役立ち情報

穴開け加工用の専用機器をお探しなら株式会社 QMCへ!

会社名 株式会社 QMC
住所 〒425-0033 静岡県焼津市小川2712
TEL 054-292-4433(代)
FAX 054-668-9121
創業 平成20年7月30日
代表者 野田 浩一朗
資本金 300万円
製品 高精度恒温空調パッケージ・各種環境測定サービス・専用設計など
URL https://www.qm-consulting.biz/